古物商のフランチャイズチェーン

町でよく見かける「大黒屋」や「おたからや」など、古物商においてもフランチャイズチェーンシステムが存在します。

フランチャイズチェーンシステムとは、フランチャイズ本部が加盟店との間に契約を結んで、その商標やトレードマークの使用を許可したり、フランチャイズチェーン共通の古物営業のノウハウを提供して商品の販売行う権利を与える見返りとして、加盟店が一定の対価を支払って事業モデルをいいます。

フランチャイズ加入には次のメリットがあります。

事業の開始時期は特にお店の信用・ブランドがありませんので、こうしたフランチャイズへの加入は大きな助けになるでしょう。

このように便利なフランチャイズですが、これに加盟したからといって成功が保証されるわけではありません。

新規参入者の多くが開業後数年で店をたたむという現実に変わりはないのです。

また、フランチャイズ契約により、店舗で仕入れた商品の販売方法に制限があったり、フランチャイズチェーンの離脱後、加盟時の古物商許可番号で数年間店舗運営をしてはいけないなどの制約がある場合もあります。

フランチャイズへの加盟とはいえ、独立した事業主であることには変わりありません。個人の契約の場合は認められていたクーリングオフは認められないなど、事業主には多くの責任があります。

知らないうちに自分が不利な契約を結ばされていたということがないように、契約内容の精査や同業者の助言を得るなど、事前の入念な準備が大切です。

関連記事